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これまで「レボカラー」という商品名で販売されてきた絵の具が、2014年5月に「共同制作えのぐ」としてリニューアルされた。文具好きの方々でも「レボカラー」、「共同制作えのぐ」という商品名をはじめて聞くかもしれない。かく言う私も聞いたことがなかった。


■「共同制作えのぐ」とは?
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「共同制作えのぐ」は納品ルートだけでなく、一部ネットショップなどでの販売もはじまる

実は、この絵の具は日頃私たちの目にほとんど触れずに販売されてきている。
この商品カテゴリーは、納品用商材ルートを通って、主に幼稚園や保育園、小学校などに販売されているものなのだ。

「共同制作」という言葉、あまり一般的ではないが、幼稚園や保育園の先生方の間では知らない人はいないというくらい常識的な言葉だという。子供たちがみんなでひとつの絵を描いたり、ものを作り上げることを総称して「共同制作」という。

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共同制作の様子

この商品がシャンプーの詰め替え容器のように大きなパッケージをしているのは、たくさんの子供たちが使うため大容量が必要になるからだ。先生がこの容器から小さなお皿や紙コップなどに小分けにして使っていく。
そう言えば、私も40年以上前の幼稚園生時代に大きな紙の上で他の子たちと一緒に絵を描いたりしたことがあった。
今も幼稚園や保育園では、「共同制作えのぐ」は欠かすことのできないものであり続けている。


■様々な素材に描け、水で簡単に洗い流せる

この絵の具の最大の特長は、紙以外の様々な素材に描ける点。たとえば、ペットボトル、牛乳パック、ガラス、段ボールといった表面がツルツルとしたところにも絵の具がはじかれることなくしっかりと描くことができる。

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ペットボトルにもしっかりと描くことができる
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体の黄色はペットボトルの内側から塗っている
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窓ガラスにも描け、後で水で落とせる

さらには石や葉っぱといった自然のものにまで描けてしまう。

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石に描いた作例
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これは葉っぱに色を塗り、それをスタンプのようにして紙に写したもの
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葉っぱのこまかなところまでしっかりと色が付いている

この色んな素材に描けるということを活かし、スポンジローラーに「共同制作えのぐ」を含ませて転がしながら描いたり、野菜の断面をスタンプにするといったことまで出来てしまう。

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幼稚園、保育園ではよく行われている「ローラーあそび」
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野菜の断面をスタンプのようにして描いたもの
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このように色々な素材に描けつつも、水で洗い流せば絵の具は簡単に落とせてしまうという特長も併せ持っている。
床やテーブルに付いた絵の具が落としやすく、子供の手や体についても簡単に洗い流せるので、幼稚園や保育園の先生方からとても好評だという。自由に描け、後片付けも楽という訳だ。

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どれくらいの落ち具合かを私も試してみた。
指につけた絵の具は、水だけで洗っただけでもみるみる落ちていった。
石けんで洗うとご覧のとおり跡形もなくキレイになった。



■安全、使いやすさにこだわったリニューアル

では今回、具体的にどんな点がリニューアルされたのだろうか?

まず、商品名が「レボカラー」から「共同制作えのぐ」となり、用途が分かりやすくなったというのがある。
この商品の購入対象者である幼稚園や保育園の先生方にターゲットをしぼったという狙いがある。
ちなみに、以前の「レボカラー」は「レボリューション カラー」の略で、様々なものに描ける「革命的な、画期的な」絵の具という意味を込めたそうだ。

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パッケージの色も園に置いても明るいイメージで
女性が多い先生方に好まれそうな
より明るいブルーに変更されている。


リニューアルされたのは、商品名だけではない。お子さんが使う絵の具ということで、安全面での配慮がいくつもなされている。
たとえば、「ISO 8124-3」という国際玩具安全基準というものをクリアしている。と言っても、なにやら難しそうで分かりづらいが、
ようはこういうことだ。

子供が誤って飲み込んだ場合を想定して、重金属元素の値が決められている。「共同制作えのぐ」では、この基準をクリアしている。

さらに、そこまでやるのかと思ってしまったのは、食品アレルギーについても調査しているという点。食品衛生法では、アレルギー物質として「特定原材料」および「特定原材料に準ずるもの27品目」が指定されている。たとえば、小麦やそば、卵といったものだ。

共同制作えのぐ」では、これら27品目が含まれていないことを確認し、パッケージに表示している。食料品であれば、こうした表示は見かけることがあるが、絵の具ではかなり珍しい。
ぺんてるによると、絵の具においてこうしたアレルギー物質に関する表示はおそらく初めてのことだという。

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今回の安全性配慮は、まだある。
「パッチテスト」という検査も実施されている。これは、化粧品などではよく行われるテストで、実際に皮膚に付けてアレルギー反応などがないかを確認するものだ。もちろん「共同制作えのぐ」ではこのテストもしっかりとクリアしている。

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なにゆえ、そこまで安全性について徹底的に検査しているのか。
今回のリニューアルを担当されたぺんてる 国内マーケティングセンター画材グループの古澤あい子さんにお聞きしてみた。
「私は以前、ぺんてる品質保証部のお客様相談室でお客様からの電話を直接受けていました。その中で、幼稚園や保育園の先生から『アレルギーを持った園児がいるが、ぺんてるの絵の具はその点大丈夫でしょうか?』といた問い合わせをいくつも受けました。その時、子供の安全に配慮する先生が思いの外たくさんいることを知り、今回「ISO 8124-3」と「食品アレルギー」という基準を調べ、さらにパッチテストも実施し、安心して使って頂けるようにしたのです」

実は、「レボカラー」から「共同制作えのぐ」にリニューアルされるにあたり、絵の具そのもののリニューアルは全く手を加えられていない。つまり、絵の具自体は全く同じもので、すでに安全性を配慮したものだったのだ。今回、古澤さんは「安全性の高い絵の具です」と先生方に自信を持ってお伝えし、安心して使ってもらえるようにするため、数々の裏付け調査を実施したのだ。

ユーザーの生の声を聞いていたからこそ実現したリニューアルだったのだ。

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使い始めのキャップの開け閉めがしやすくリニューアルされている

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注ぎ口を従来より大きくしている(右)。これも先生方からの声を取り入れてたものだ。
絵の具が残り少なくなった時、少し水を入れて使い切りたいという声があった。
そこで、水を入れやすいよう注ぎ口を大きくしている。

■土橋の気になったポイント

*お客様相談室で直接お客さんの声を聞いていたからこそ生まれた数々のリニューアル。徹底した安全配慮という姿勢をとても感じた。

*どこにでも描け、後で簡単に落とせ、しかも安全ということで、汚れなどを気にせず子供たちに思いっきり創作に没頭させてあげられる絵の具だと思う。


「共同制作えのぐ」商品詳細ページ

http://www.pentel.co.jp/products/artmaterials/colorspaints/kyodo/



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