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「サインペン」スタイルの筆ペン「筆文字サインペン」に、このたび字幅ラインナップが増えた。
「筆文字サインペン」の最大の特長は、サインペン感覚でありながらペン先が気持ちよくしなるところ。ペン先の根もとはコシがあるので扱いやすく、トメ・ハネ・ハライが簡単に書けてしまう。

折しもこれから迎える年末は年賀状を書くシーズン、筆ペンを手にする機会が増える時期だ。
この「筆文字サインペン」は、そんな年賀状シーズンに大活躍してくれるペン。その企画・開発の中心人物である飯塚さん、小倉さんに話をお聞きしてきた。ちなみに、お二人は同期入社だという。

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「筆文字サインペン」の企画  国内営業本部 マーケティング推進部 筆記具・修正具グループ 飯塚愛美さん
開発担当 商品開発本部 ペン企画開発部 ペン開発課 小倉和人さん、


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ぺんてる「筆文字サインペン」極細、細字、中字 各150円+消費税。


■カジュアルな筆文字が楽しめる
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左から、「極細」、「細字」、「中字」

従来から発売されていた「筆文字サインペン」は、細字。それに加えて今回、極細と中字がラインナップされた。
宛名書きや手紙を書く時など、文字の大きさは違ってくる。3つの字幅が揃ったことで書く対象にあわせて最適な一本が選べるようになった。
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こちらも左から、「極細」、「細字」、「中字」。
ふつうに書いただけでもこれだけ字の太さが違う。


「筆文字サインペン」は幅のある筆跡を書くことができるという特長も持っている。
中でもその幅が広いのが中字。ペン先を立てると繊細な線になり、グイと力を込めて書けば力強い太い線にもなる。
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それぞれの字幅で太さのバリエーションがこれだけある
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「極細」のペン先しなり具合。
極細ということでやや硬めだがしっかりしなってくれる
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「細字」のしなり具合
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「中字」は、筆圧をこめると大胆にしなる気持よさがある



■誰にでもキレイな日本語が書ける

このペンがとても扱いやすいのはサインペンスタイルというのがまずある。さらに注目すべきはペン先の短さだ。筆ペンというと、ペン先が結構長いものが多い。
長いとしなりをコントロールしなくてはならないが、この「筆文字サインペン」は「サインペン」よりほんのわずか長い程度なので、まさにペン感覚で安心して書いていける良さがある。
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ペン先のしなりを活かすことでトメ、ハネ、ハライの効いた筆跡になる。


■ペン先のメカニズム

「筆文字サインペン」を使ったことがある方なら気づいているかもしれないが、ペン先の中程に白いところがある。これはPOM(ポリアセタール)という樹脂。ペン先を筒状のPOMで覆うことでコシを生み出す役割を果たしている。
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ペン先は、エラストマーという樹脂製。素材自体にやわらかさがある。樹脂とは、いわゆるプラスチックのことだ。
しかし、中に空洞などなく無垢の塊のようになっている。それではインクはどうやって流れているのか?ペン先を輪切りにしてみると、中に無数の穴がまるで雪の結晶のように規則正しく並んでいる。ここをインクが通って書けるようになっているのだ。


■イラストの線やベタ塗りが一本でできる
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実はこのイラストは文字も全て「中字」で描かれている。
中字はペンの塗り跡が目立たないのでベタ塗りもキレイに仕上げられる。
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練習すればカリグラフィー文字も描ける
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キレイな日本語は心のこもったメッセージになる


■「筆文字サインペン」と「筆タッチサインペン」はインクが違う

ぺんてるには同じペン先構造を持つ「筆タッチサインペン」というタイプもある。こちらを日頃愛用されているという方も多いかも知れない。
少々紛らわしいが、明確に違うポイントがあるので整理しておきたい。「筆タッチサインペン」は、インクが全12色とカラーバリエーションが豊富な特長がある。対して今回ご紹介する「筆文字サインペン」は黒一色。
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ここで疑問を抱く方もいるかもしれない。「筆タッチサインペン」の黒と「筆文字サインペン」の黒は同じものではないのかと。
今回の取材で分かったのだが、同じ黒でもインクの色が微妙に違うそうだ。「筆タッチサインペン」の黒は、まさしく真っ黒。
「筆文字サインペン」の黒はわずかにグレーがかった黒になっている。

「筆文字サインペン」はあくまで筆ペンとして使われるため、墨の黒のようなニュアンスになっているのだ。

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ボディの色もこうして並べてみると微妙に違う。
「筆文字サインペン」の方がややグレーだ。
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上の「筆文字サインペン」の方が確かにややグレーがかっている。
一方、下の「筆タッチサインペン」は真っ黒。ちなみにこの黒インクは「サインペン」と同じだという。

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「ぺんてる筆」ファミリーとしてトレードカラーのイエローヘッダーのパッケージを今回から採用


土橋が注目したポイント
  • 私は以前から「筆文字サインペン」を改まった手紙などの宛名書きや祝儀袋の記入に使ってきた。適度なしなやかさがある書き味がとても気に入っている。字幅が増えたことで極細は一筆箋、中字はアイデア発想など、色々なシーンで使えそうだ。
  • 「筆タッチサインペン」と「筆文字サインペン」の黒がインクの色を変えているというには驚いた。筆ペンにこだわりのあるぺんてるならではだ。

筆文字サインペン」商品詳細ページ
http://www.pentel.co.jp/products/signpen/fudemojisignpen/



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