≪前編はこちら
台本の文字の大きさ、そして紙質にあわせてペンを選んでいる
台本チェックのやり方は人によって様々だという。諏訪部さんはまずイエローの蛍光ペンで自分の台詞をマークする。アニメや外国映画の吹替の場合は、次に映像を見ながら自分の台詞のブレス(呼吸)のタイミングを赤ボールペンでチェックしていく。キャラクターの口の動きにしゃべりを合わせるためだ。
また、その時のキャラクターの感情や状況などをセリフの脇に書き入れておくこともある。こうした台本のチェック方法は、誰かに教わったということはなく、仕事をする中で自分がやりやすいように工夫しながら出来上がったスタイルとのこと。細かな創意工夫があるようだ。
「いろは唄」フェロ☆メン
「MAGIC MIRROR 」フェロ☆メン
自らプロデュースするこれらのCD・DVDの題字やデザインも手がけている
「ペんてる筆」商品詳細ページ
http://www.pentel.co.jp/products/brushpens/brushtype/pentelfude-2/
「サインペン」商品詳細ページ
http://www.pentel.co.jp/products/signpen/pentelsignpen/
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声優やナレーターとして数多くの作品、番組で活躍されている諏訪部 順一さん。前編では、主にナレーションやラジオ番組の収録現場で諏訪部さんが愛用されている道具についてお話を伺った。では、様々なキャラクターを演じる声優として関わっている現場ではどのような道具をお使いなのだろうか。諏訪部さんは台本のチェックには「サインペン」ではなく、赤のボールペンとイエローの蛍光ペンを使っているという。
その理由としてまず挙げられたのが、一般的にナレーション原稿よりも、アニメの台本は文字が小さいという点。台本に書かれたセリフに修正などを書き加えていくには、「サインペン」よりも細かい文字が書ける筆記具でないと具合がわるいのだとか。
そして、台本は小説などと同じように両面刷りであるため、「サインペン」で書かれた濃い文字だと裏のページに透けてしまうのが難だという。台本を見ながら映像も見なければならないアフレコ作業は視線移動が多く、裏のページに干渉することのない筆記具ということで、ボールペンを採用しているそうだ。イエローの蛍光ペンもその点はクリアしている。
台本の文字の大きさ、そして紙質にあわせてペンを選んでいる
■ブレスのタイミングを書き込む
台本チェックのやり方は人によって様々だという。諏訪部さんはまずイエローの蛍光ペンで自分の台詞をマークする。アニメや外国映画の吹替の場合は、次に映像を見ながら自分の台詞のブレス(呼吸)のタイミングを赤ボールペンでチェックしていく。キャラクターの口の動きにしゃべりを合わせるためだ。
また、その時のキャラクターの感情や状況などをセリフの脇に書き入れておくこともある。こうした台本のチェック方法は、誰かに教わったということはなく、仕事をする中で自分がやりやすいように工夫しながら出来上がったスタイルとのこと。細かな創意工夫があるようだ。
「MIDNIGHT☆BUTTERFLY/絶愛パラノイア」フェロ☆メン
「いろは唄」フェロ☆メン
「MAGIC MIRROR 」フェロ☆メン
自らプロデュースするこれらのCD・DVDの題字やデザインも手がけている
声の仕事だけにとどまらず、自らのプロデュースで音楽や映像企画を制作している諏訪部さん。様々リリースしているCDやDVDなどのパッケージでは、自らデザインを手がけることも少なくない。その際に活用しているツールのひとつが、ぺんてるの「筆ペン」だ。CDジャケットの題字や番組タイトルなどの筆文字は諏訪部さんご本人の作。
「筆ペン」を使い始めたのは、8年ほど前だそうで、あるときフッと入った居酒屋にあった筆文字のメニューを見て、ルールや作法に縛られず自由にのびのび書かれた文字は味わいがあっていいものだなと改めて感じたのだという。子供の頃に書道を嗜んでいたこともあり、久しぶりに筆で書いてみたくなった。とは言え、筆や硯や墨を持ち運ぶのは大変。
「筆ペン」を使い始めたのは、8年ほど前だそうで、あるときフッと入った居酒屋にあった筆文字のメニューを見て、ルールや作法に縛られず自由にのびのび書かれた文字は味わいがあっていいものだなと改めて感じたのだという。子供の頃に書道を嗜んでいたこともあり、久しぶりに筆で書いてみたくなった。とは言え、筆や硯や墨を持ち運ぶのは大変。
そこで出会ったのが、ぺんてるの「筆ペン(ぺんてる筆)」だった。筆ペンというと、ペン先がフェルトのようなひとかたまりになっているものが多く、毛筆とはまったくの別物。しかし、ぺんてるの「筆ペン(ぺんてる筆)」は書道で使う毛筆と同じ、細い毛が束になっているタイプ。文字の強弱、細さ太さのコントロールも自由自在で、諏訪部さんの感性にピタリとハマッた。
諏訪部さんが現在愛用しているのは「ぺんてる筆」の太字。もっと筆先が大きいものや、長いものなど、バリエーションが増えてくると嬉しいという。デザインの場合は、文字というより絵の感覚で書いているのだそう。仕事以外に、精神を集中させたい時などにもよく筆で文字を書いているという。
「おれ、ぺんてる」と書いていただいた。
「俺」という文字に力強さがある。
まさに踊っているような動きのある筆跡だ。
■諏訪部さんスタイル、筆の書き方
諏訪部さんの「ぺんてる筆」の持ち方は少々ユニークで、軸の後ろ側をつまむように握る。こうした方が筆圧の強弱が付けやすいのだという。
実は、この握り方は理にかなっている。「ぺんてる筆」の開発者である、ぺんてる中央研究所の大橋京弥さんは、「ぺんてる筆」の品質チェックをするときに諏訪部さんと同じように、軸の後ろ側をちょこんとつまんで筆記テストを行っていた。この持ち方のほうが無駄な力が加わらず、穂先の弾力を生かしたダイナミックな表現が可能だという。
■毎日誰かの誕生日「Happy Birthday!」メッセージ
諏訪部さんが開設しているTwitterのアカウントには、約74万人のフォロワーがいる(2016年10月現在)。
一日の最初の投稿として、その日誕生日を迎えた世界中の人にむけて「Happy Birthday」のメッセージをツイートする。1日も欠かさず続け、現在3年目だという。今年は毎日「筆ペン」で手書きした「Happy Birthday」を公開している。いくらでもコピー&ペーストできるデジタル書体のメッセージだけより、その日に手書きした一点物の文字を添えた方が心や温もりをグッと伝えられる気がするのだそうだ。確かに、同じ「ありがとう」でもデジタルのテキストと手書きとでは受け取った人の印象は大きく違う。
思いをのせた本格的な筆文字が手軽に書ける「ぺんてる筆」は非常に便利なツールと諏訪部さんは熱く語っていた。
とは言え、デジタルをすべて否定している訳ではない。諏訪部さんは、WacomのタブレットやiPad Proなどの手描きが出来るデジタルツールも以前から活用している。
デジタルとアナログ。ペンの使い分けはしっくりくるかどうか。デジタルでイメージ通りのものが完成すればそれはそれでOK。むしろそちらの方が良い場合もある。その時々のイメージを表現するのに最適な道具を、その都度使い分けているのだ。
多くの人たちと「幸せ」を共有したいとはじめた「Happy birthday」の手書き投稿
最後に、諏訪部さんにとってぺんてるの「サインペン」、「ぺんてる筆」はどんな存在かをお聞きした。
土橋が注目したポイント
- 諏訪部さんが「ぺんてる筆」で書く文字には、優雅で柔らかな線もあれば、荒々しく力強い線も。それぞれからまったく異なる印象を感じた。日頃、声を使って様々なキャラクターを演じられている諏訪部さんだが、表現をすることそのものが心からお好きな方なのだと、強く感じる取材だった。私も「ぺんてる筆」の後ろ側を持って書く練習を早速してみようと思った。
「ペんてる筆」商品詳細ページ
http://www.pentel.co.jp/products/brushpens/brushtype/pentelfude-2/
「サインペン」商品詳細ページ
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「アイプラス5本用本体」商品詳細ページ
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